「俺のことにさ、愁からメールあったんだ…… “今も実冬はお前のことが好きなんだ。俺は事情があって、もう実冬のそばにはいられない。だから実冬はおまえに任せる。” って書いてあったよ。 ……一体なにがあったんだろうって気になってさ。」 そう話すこうちゃんの目には、 涙がたまっていた。 「……まるで、自分が事故に遭うこと わかってたみてぇじゃんか。」 こうちゃんのいう通り。 でも、 愁くんが自殺したことは ……言えなかった。 「他の、事情じゃないのかな……?」