玄関に立っていたこうちゃんは、
前より少しだけ痩せてる。
一昨日会った時には、
気づかなかったなっ……
「こんな時間にごめん。」
「ううん。」
こうちゃんは、知ってるんだろうか。
愁くんが死んじゃったこと。
「実冬、あのさ…話があるんだけど。今から時間ある?」
……今日は火曜だけど、大学は
創立記念日とかなんとかで
休みだった。
「うん。今日、休みだし。」
私がそう答えると、
「家、上がってもいい?」
そう言って少しだけ微笑んだこうちゃん。
「ん。もちろん。」
「じゃ、おじゃましまぁす。」
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