それでも、コレだけは言える。 「あたし、愁くんに出会えて良かった。」 やっぱり愁くんは私にとって とても大切な存在。 「それは俺もだよ。」 飛沫は、 寂しそうに声を震わせて そう呟いた。 ━━━━━━━ それから、 どうやって家に帰ったか なんて、覚えてない。 事故の次の日、 事故の日に会った6人のうち、 愁くん以外の5人で集まった。 愁くんのお兄さんは、 今、帰れないらしいから。 私たちで、 愁くんのお葬式をすることに決まった。