私の心は、 愁くんといるときでも ……こうちゃんを求めていた。 そんなの、 認めたくなんてない。 だけど、 あながち間違いでもない。 愁くんは、 私とこうちゃんをくっつけたいのかな… 私は、どうするべき? ……わからない。 ねぇ、誰か教えてよっ…… 「愁くんっ……」 遺体の傍には、どうしても行けなくて。 私はロビーのソファーで うずくまった。 大切な人を失った悲しみは、 大きくて…… それでも、最期まで優しすぎる愁くんに 私は一筋の涙を溢した…━━━。