こんな些細なことで、
友情が壊れるのはやだな……
そう思うと、ため息が溢れた。
すると、
「実冬……連絡、来なかったの?」
私が冷たくあたったからなのか、
遠慮がちにそう聞いてきたありす。
「そういう訳じゃないけどー……」
「じゃあ、何があったの?ちゃんと言ってくんなきゃ、わかんないよ?
……うちじゃ、頼りない?」
心配してくれてるありすを私は、
「ごめん……落ち着いたらちゃんと話すから。」
そう言って、突き放した……
私は申し訳ない気持ちになって
「ごめんね……」
自分の席へ戻っていくありすの後ろ姿にそう呟く。
……届かなかったら、意味ないけど。

