今が、チャンスだよね。


キモチ、伝えなきゃ。



そう思った私は、

こうちゃんから体を離し、

まっすぐとこうちゃんの目を見つめた。





「ねぇ、こうちゃん……
私の話、聞いてくれる?」


私がそう尋ねると、

「あぁ。」


と言って、

こうちゃんは頷いた。



「あたし、ずっとこうちゃんがスキなの。前に電話をくれたとき、
ほんとはこうちゃんのキモチに答えたかった。……だけど。
周りのこととか考えたら、私たちは付き合わない方がいいって……
そう、思ったんだ。
だから、きっぱり断った。
でも今までね?ずっと後悔してきた。
何であのとき、自分のキモチに素直にならなかったんだろうって……。
だから、今度こそ本当のキモチを伝えたいの。もう、遅いかもしれないけど。

あたし……こうちゃんのことがスキだよ。心から、愛してます。」