……久しぶりに二人っきり。
私たちの間には、
気まずい空気が流れていた。
沈黙を破ったのは私。
「助けてくれて、ありがと。」
「なんとも、ないか?」
こうちゃんの優しい気遣いに
わたしは思わず
「こうちゃん……ッ!!!」
と言って、目の前にいるこうちゃんに抱きついた。
私って、
いつからこんなに大胆になったんだろ。
「みふ…ゆ?」
こうちゃんは、驚いて固まっていた。
「さっきの言葉、ほんと?」
私はさっきのこうちゃんの
大胆発言を思い出しながらそう尋ねる。
「それは……」
抱きついたままだから、
こうちゃんの表情はわかんないけど。
今、困った顔してそう。

