「あいつのこと。」 宮崎くんの目線の先には、 こうちゃん。 「み、宮崎くんには、関係ないから!!!」 動揺しちゃった…… 気づかれちゃったかな…… ってか… 私、全然こうちゃんのこと 諦められてないじゃん。 「……愁、でいいから。」 ぇ……? 「あ、あの……宮崎くん?」 「だからー、愁って呼んでよ。」 驚いて宮崎くんを見つめる私。 ……カッコいいなー。 って!!! そういう場合じゃない!!! 「……うん。」 とりあえず、返事をする。 私の高校生活は、 大波乱の予感です。