クラスへ足を踏み入れると、
思った以上に騒がしかった。
全然知らない人ばっかり。
……少しだけ不安になる。
でも、
ありすという大親友がいるから。
きっと、
大丈夫。
チャイムがなると、
皆は席につきだした。
「ねぇ……えっとー、牧野さん?」
突然、前の席の女の子から話しかけられる。
「あ、うん。」
私はぎこちない返事をした。
「私、堀川 彩芽-ホリカワ アヤメ- っていうんだ。よろしくね!!!
あ、彩芽でいいから。」
突然の自己紹介に更にびっくりする私。
「私は、牧野 実冬です。
こちらこそ、よろしくね?」
……こんな感じでいいのかな?
人見知りの私は、
こういうのには慣れてない。
「じゃあー、実冬でいい?」
「もちろん!!!」
新しくできた彩芽ちゃんという友達。
ボブの髪はサラサラで、
茶色くて綺麗な目が印象的な
笑顔が可愛らしい子だった。
休み時間になり、
「ねぇ、ありす聞いて!!!」
私は彩芽ちゃんとのことを
ありすに話した。
「そっかー。良かったじゃん!!!」
ありすは、
そういって喜んでくれた。

