「……白浜くん、来たよ?」
そう私に教えてくれたありす。
「……うん。」
教室に入ってこうちゃんは、
クラスの皆に囲まれている。
もともとクラスの人気者で
女子からもモテてたこうちゃん。
今は更に人気者って感じだ。
「あのなかには、入れないや。」
私のそんな呟きを聞いていたのは、
飛沫。
「俺、あいつの本当のキモチ、聞いてみよっか?」
ほらここにもいた。
めちゃくちゃ友達思いの人が。
この間、
私は飛沫の告白を
キッパリと断った。
そして、
また元のように
仲の良い大切な友達として
付き合ってる。
ううん。
前よりも、
仲は深まったかも。
「……大丈夫だよ?
ありがとね。」
そんな飛沫に、
私はお礼を言った。

