「なぁ実冬?」 とつぜん飛沫が私を呼んだ。 「なぁに?」 「何かあった?」 ……飛沫には、お見通しなのかな。 こうちゃんとのこと、 飛沫には、話していない。 でも、飛沫なら信頼してるし 話してもいい気もする。 「ちょっと……ね。」 わたしはそう言って、顔を伏せた。 「俺に、言えないこと?」 「そういうわけじゃないけど……」 「今日、電話してもいい?」 私を心配してくれてる飛沫。 素直に嬉しかった。 そんな飛沫に私は…… 「うん……待ってる。」 と返事をした━━…。