甘い密【おまけ更新中】

すると、明くんは小さく溜め息をついた。



諦めたのだろうか。


「雅。そんな嘘で俺を騙せる、って本気で思ってるの?」

何年一緒にいると思ってるの?そう付けたし、またあたしをジッと見る。

はぁ…。あたしはその視線に耐えられず、また明くんから距離をとった。

キスしようとしたこと怒ってるのかな?
と考えていたら、また、下から声が聞こえた。

「雅ー。ちょっと友達とお茶してくるから、食材冷蔵庫に入れといてくれる?」

突然の声にビクッと体を揺らした。

あたしはドアを開けて、分かった、と返事をした。