「上陸ーーーーっ!」
「美紅…ちょっとうるさい」
「だってーー大阪やで~!」
伊丹空港に着いたあたしたち。
今日はこのままホテルに直行。
「ねー、和哉くんたちの部屋
遊びに行っていー??」
「はぁ?!ちょっ、美紅!!!
何言ってんの⁈ダメに決まってーー…」
「いいけどー?」
「っておい!和哉ぁ!!」
バスの中で後ろにいる和哉。
なんか美紅がとんでもないこと
言いはじめるし…
和哉とはめちゃくちゃ、
普通に接してる。
ただ、カズが学校に迎えに来て以来、
朝の図書室には来なくなった。
「胡乃葉まじめ~」
ぷく~っと可愛く頬を
膨らませる美紅にきゅんきゅん。
んなこと言っても
胡乃葉はそういうキャラなんですよ…
「大丈夫、変なことしないよ?」
ニヤっとして言う和哉。
変なことって…
完全におちょくってる…。
「…わかったよ」
「やった☆ワクワクするね~♪」
…しないっての。
でもまぁ、
美紅が楽しそうだから…いっか。

