大好きなのは貴方の×××(仮)








「ん…カ、ズ……?」



朝目が覚めると
隣にあったはずの温もりがなかった。



部屋を見渡すけど、
この部屋にはいない。



嫌な、予感がした。




ーバンッ

「カズ!!!!!?」



いない…



いない、





いないーーーーー…




「ーーーー……カズ…」


どの部屋にもカズはいなくて、

あたしはフロントへ飛び出した。





「すいません…カズ…和樹さん…
見ませんでしたか?」



受付のお姉さんは
すぐにわかったよう。

「和樹様なら朝早くに
このホテルから出て行きましたけど…」



やっぱり…




なんで…一体どこへ…?



「和樹様が泊まられた部屋は
あと2日は自由に使えることに
なっております。
胡乃葉様はご使用可能となっておりますので、是非ご利用を。」



「……」








それから2日間。

カズは
あたしに連絡をする事も
部屋にくる事もなかった。








完全にあたしの前から
姿を眩ましてしまった。






あたしは、
カズと出会う前の
生活に戻っていた。