大好きなのは貴方の×××(仮)







「胡乃葉…ね」


「…何か?」


「俺は渚より胡乃葉のほうが
似合ってると思うけど?」


「…なんか今日のカズ
気持ち悪いんだけど…」



素直すぎて。

怖いわ、逆に。



「…気持ち悪くて結構。




お前、調べやがったな…?」





前言撤回。



可愛くなんてない!



やっぱ怖い!!!



オーラが半端なく夜のカズだし!!


けど
簡単に引き下がって
たまるかってんだ!


「調べたの…悪い?」


「俺の本名知ったな…」



「あたしの本名も知ったくせに」



「「…」」




たまに思うことはあった。



あたしたちは
どこか似ているのかな。



夜のことも
偽りの自分のことも



同じようにしているから

1番分かり合える気がする。



「あれって及川さん?」

「えー?イケメン様と
知り合いなのかなー??」




「…かばん取って来るから
ちょっと待ってて」



この学校で目立つのは御免。



あたしはすぐに教室に向かった。