大好きなのは貴方の×××(仮)








「んーーーー…」


「相変わらず…
お前起きんの早ぇーよ…」


「え、あ…このまま
寝てたんだ…」



抱き合ったままのあたしたち。

それでも
シてないなんて
変なかんじ…


「学校だろ、送る」

「え、
まず家帰らないとーー…」


「じゃあ外で待ってるから」

「あっ、カズ!」


行っちゃった…


「あれ…?
このワイシャツ…あたしのじゃない」


あたしが着てるモノは
完全に男物で。


近くのテーブルの上に
あたしが着ていたはずの
学校の校章入りのワイシャツが
綺麗に畳まれてあった。


「…なんか
新しい下着まであるし…」



サイズぴったり…
測った…?



黒地に白の大きめのドット。

案外、普通のだ…




「渚ー」

「ま、待って!!!」



急いで着替えて
部屋を出た。



…これなら帰る必要ないか…