次の日。


「胡乃葉、一緒の班になろー♪」

「班…?」

「もーっ、話聞いてなかったの?
修学旅行の班!!!」



昨日は
あのままカズが黙って
寝てしまって、



でもあたしはなかなか
寝れなくて
現在めっちゃ眠い!!!



「男子はどうしよっかー…」


美紅と班になることになって
問題は男子らしい。


…ほんと、どーでもいい。



「齋藤さん、俺たちと組まない?」


声をかけてきたのは
和哉とその友達。



前言撤回。


どーでもいいけど、
こいつとだけは絶対に嫌!!!



「ごめんーー」
「いいよーー!!」


あたしが言うより先に
美紅に返事をされた…。


やだよ…
絶対に疲れる…


「胡乃葉、いい?」

う…天使の笑顔には敵いません…

「う…うん」



笑顔の美紅に押し切られて
断ることは不可能…。


ミーハーではなかったはずだけど
和哉は一応
学校一のイケメンの肩書き付き。


悪い気はしない、か。


周りの女子の視線は…気にしない。