大好きなのは貴方の×××(仮)



「ん…


…何してんの?」



「何って…キスだろーが」



開き直られても困るんですけどね。


カズの足の上で
抱きしめられてるから
動けないし…



「トップって、
みんなから期待されたでしょ?」


「学校の奴らはみんな
俺が財閥の息子だと知って
俺に近づいてたんだ」


「…本当は友情なんて、なかった?」


「結局誰も俺自身に
興味なんてなかった。
金と顔。


でも一度裏切られて
もう何とも思わなくなったな」




「……」


「同情なんていらねーぞ」


「いや、普通にしないけど」



つまりは
みんなの期待と
自分を見てくれない哀しさとが

カズをこうさせたってこと…。






あたしはそう思い込んでいた。

このときのあたしは
この話の続きを知らなかったんだ…