「俺は逃げたんだよ、 華の世界から」 「…お金いっぱいあるんでしょ? …窮屈だった…?」 カズがあたしを引き寄せて あたしはカズの上に 正面から向き合う形で座った。 「金はあった。 欲しいものは…基本的になんでも手に入る。 勉強だって 俺はお前と同じ南第一のトップ だったんだよ」 「…え。先輩…?」 「ま、そういうこと。」 「…カズ、何歳?」 「んー19だな」 3つ上…すれ違いになるから そりゃ知らないわけだ。