「進学校とか言ってたな。
どこの高校だ?」
「…南第一…」
「そこでは本名か?」
「そうだけど…何か?」
「そこのトップってことは
お前相当賢いのな」
「……」
なにが言いたいのか
全くわからない…
歩いて10分くらいしたところに
大きなホテル。
「…ここもあんたのとこの直轄?」
「あいつから聞いたな?」
「あいつって…白衣のおじさん」
「…あぁ」
当たり前のようにロビーを通過して
着いたのは最上階から2番目。
はたまた豪華なスイートルーム。
「あたしも聞きたい。
大事なご子息サマが
なんで…?」
高価そうなソファーの上に
どかっと腰を降ろした
カズを見下ろす形。

