「赤毛ヤロー?」
嫌な顔をするリュウは
あたしを心配してくれているんだと思う。
「うん。七海、絶対気にいるよ」
「え~っ?」
それから5分で
本当にカズは来てくれた。
「きゃあーーーっ!!!」
「七海、お前うるせ…」
七海が騒ぐのも無理なくて。
昨日は必死だったから
あんまり見れなかったけど
少し伸びた赤髪を
後ろでひとつに縛り、
綺麗な赤のカラコンに
左耳のクロスのイヤリング。
よくよく見れば、
隅に宝石みたいなのが
埋め込まれていて
彼の耳元で輝いていた。
おまけに長身でスタイル抜群。
七海が発狂するくらい
顔も申し分なし。

