『…はい?』 「昨日はどーも」 『ああ…お前か』 声は低くて怖い。 でも 知ってる。 『背中の怪我で ヤれねぇんだろ?』 ちゃんと 分かってる人。 「大当たり」 『…昨日あんだけ 嫌な思いさせたのに 掛けてきたってことは お前も馬鹿じゃないな』 「一応進学校のトップらしいからね」 『ふ、今から迎えに行ってやる』 今いる場所を伝えると 5分で行くとだけ言って 電話は切れた。