血だらけの服で 家に帰る覚悟をしていたが いつの間にか新しい服が 用意されていた。 「おはよ…って お前どうした、その顔」 「不細工?」 あれからほとんど毎日 図書室には和哉が来てる。 もちろん今日もいるわけで。 あたしが無視するから 会話なんてなかったけど。 「女子が顔に傷作っちゃ だめだろ…」 「へー…そんなこと 言ってくれるんだ?」 「何したんだよ?」 本気で心配そうに 聞いてくる和哉に 悪い気がしないわけじゃ なかった。