カズにもらった
メモに書かれたホテルは
誰もが憧れるような
高級ホテルだった。
大きな入り口から
ロビーを抜けて
鍵の記す部屋にたどり着く。
部屋を開けると
豪華な…高そうな
ひろーーーい部屋。
なんだここ…
「やば…」
ーカタッ
音のした後ろを振り返れば
ドアのそばに
白衣を身につけた人が立っていた。
「…話は聞いている。
今すぐ手当てをしよう」
誰…この人。
「話…?手当てって…あたしを?」
「君以外に誰がいる?」
おじいちゃんのような
優しい笑みを浮かべるその人は
あたしを連れて近くの医務室に
入った。

