大好きなのは貴方の×××(仮)



「おまっ、そうじゃなくて!
その怪我どうしたんだよ??!」

「んー…切られた」

階段を上って
リュウのもとへ近づく。

「「はぁぁぁぁ??!!」」

「リュウも七海も
うるさいんだけど…」

「顔も…背中も酷いぞ?」

リュウが顔をしかめる。

「うん、知ってる」


みんなあたしの事を見て
驚いてるみたい。


「そんな奴ら、俺らが
ぶっ飛ばしてーー「やめときな」」


「赤毛のカズ…
そいつだけは悪い人じゃ
なさそうだから」

「は…?渚のこと
そんなになるまで痛めつけて
悪い人じゃない?!
お前なんで…」


リュウが…
泣きそうな顔をする必要は
ないんだよ…

あたしが自ら
飛び込んだんだから…


血が付かないように
リュウを抱きしめた。


なんだか安心するから
たまにこうしてる。

変な関係は、ない。


キリがなさそうだから
もう行こうか…


「じゃあね」

「あっ、おい!まだ話はーーー…」