「あーあ…最悪…」
服は血で真っ赤。
あたしはフラフラと
みんなの所へ向かった。
「報告…しないとね…」
まだ誰かいるかな…
なんとなくリュウの顔が見たい…
カズがあたしに入れる前に
手に握らせた物。
あるホテルの鍵と
小さなメモ。
「あ、渚!!」
一番にあたしを見つけて
声をかけてくれるのは
やっぱりリュウだった。
そのことにあたしはほっとした。
「えっ?ナギ…?」
他のみんなもあたしに目をむけて
変な顔をする。
背中は見えてないだろうけど
頬にも傷があるからね…
あ、そう、報告…
「…見つけたから、3人組。
みんなありがと」

