「ね、聞いてる?」 あたしの肘をつかんでいた奴が あたしを見下ろして睨む。 背、たっかぁー… ってそうじゃなくて。 「あ、はい…」 「俺ら可愛がってあげるね」 「……」 何も答えずにいるのを OKだと受け取ったのか、 どんどん引っ張られていく。 ずいぶん強引だな…おい。 赤毛の…カズは 一言もしゃべらないまま。