こうしてあたしの
赤毛狩りがはじまった。
ピアスなんて
日替わりでつける人もいるんだから
当てにならない。
とにかく
赤毛の人を見つけては犯され、
そんな毎日を繰り返した。
「渚って赤毛キラーみたいだね」
しまいにはこんな事を言われる始末。
「色んな赤毛見れて楽しいけどね」
もう2週間なんだけど…
なんの情報もなし。
満月の綺麗な夜。
あたしたちは
いつものように
集まっていた。
ふと、顔を上げた瞬間。
「ーーー…いた。」
「え、渚…?」
少し遠くを歩く人。
赤毛に左耳にクロスのピアス。
そして3人。
どこにでも居そうだけど
直感的に。

