「胡乃葉、こっち向け」 「なんで」 「いいから」 「なんで」 「…顔、見たいから」 「なにそれ。やだ。」 「胡乃葉は、俺の彼女だよね?」 「はい…?」 訳がわからず、仕方なく和哉のほうへ顔を向ける。 その距離10センチ。 「近い」 「近いね」