大好きなのは貴方の×××(仮)


「…………」


パタパタと足音が去って行く。


とっさに物陰に隠れた私たちは
さっきよりも密着して、唇を合わせている。


「…ちょ……」

「んー?」

少しだけ唇を離して首をかしげる。

自分の顔をわかっててやってるんだから
タチが悪い。


「ほんと、あり得ない…」


「えー?胡乃葉も
気持ちよさそうにしてたじゃん?」

「してない。」


ホントにこいつは…



そのまま私は校内をしばらくプラプラと歩き
1人も捕まえずに体育館に戻った。




……んだけど。



「いやーー!さすが北山だな!!」