「4日前に赤毛のヤローとは
会ったけど、
俺の旧友だしなぁ…」

「もっと他に特徴とか
なんかないのー?」


「左か右耳に
クロスのピアス…だったかな」

「かな、って」

「…あんまよく聞いてなかった」

「…まぁ、渚だもんな」



「片耳にクロスのピアス…」






んー、と
唸りだす七海に
みんなの視線が集まる。


「なんか、ある?」

「…ない…んだけど…
ある、ような…」

「うん、ちょっと
情報あったら教えて」

「「はーい」」



さてと。
宿探しに行きますか。





「あ、ナギ」

よいしょと腰をあげたタイミングで
七海に止められた。





「今日、一緒に行ってもいい?」

「え…いいけど」