和哉を置いて
ひとり体育館に戻ると
美紅が布団を敷いて待っていてくれた。
「胡乃葉おかえり〜
胡乃葉の分も敷いておいたよ!」
「ありがと、美紅」
消灯は40分後。
今は各々寝るための準備を進めている。
女の子だけが集まっているため
みんな、夜のケアに忙しそう。
「美紅は、なんかしなくていいの?」
「ん〜特にはないかなぁ。
お風呂あがったときに化粧水とか
しちゃったし」
可愛い。
もちもちスベスベのこの肌が羨ましい。
「胡乃葉こそ、いいの?」
「あたしは朝色々するから」
「朝かぁ〜明日6時半起床だっけ?
早いなぁ〜〜」
布団に潜って顔だけ見合わせる。
6時半起床だったんだ、
ほんと話聞いてないな、自分。

