大好きなのは貴方の×××(仮)



午前中に2つ、午後に3つの90分授業をして、
終わるのが19時。


まるで大学。

そして夕飯を食べてから自習の時間。

…どんだけ勉強すんの。


自習は、わからない問題を
友達で教えあったり、わりと自由だから
教室は賑やか。

でも、先生が教室にいるから
サボることはできない。


あたしは自分の席で、
隣に和哉がいて。

前の席の男の子は何処かへ行ったらしく、
そこに美紅が座っている。

「胡乃葉ぁ〜…疲れた〜…」

「うん、ちょっと休憩しよ」


先生の目を盗んで美紅が耳打ちしてくる。

「ハードすぎるね、この合宿」

幸い、先生は1番前の席の子に
何かを教えている最中のようで
少しの間、息を抜くことが出来そう。