大好きなのは貴方の×××(仮)


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「高そう…」


言われるがままについて来た新しい住居。

学校から2駅、駅から歩いて5分。
素晴らしい立地。

シンプルだけど
きっと高いんだろうなって想像できる、
綺麗なアパート。
玄関から10畳のリビングを抜けて
2つの部屋がある。

部屋、2つにしたんだ。

「ずいぶん広々だね…」

「ん?なに、俺と同じベッドで寝たかった?」


冷蔵庫やら洗濯機やらが
どんどん部屋に運び込まれているのを
横目に見ながら和哉の顔色を伺う。


ーーあんなに、嫌がってたのに
ココは和哉の家の系列のものだから。