時刻はP.M.21:00
まだちらほらとしか
集まっていなかったけど、
「あれ、……ナギ?」
「えっ、あ、マジじゃん。
何、久しぶりじゃねーの」
飛鳥と京平の姿があった。
「…久しぶり、だっけ」
確かに、和哉の家にいたりしたから
ここにくるのは久しぶりかもしれない。
路地を一本入ったところの黒い世界。
お互いに必要以上に干渉しない世界。
やっぱ、光よりも居心地いいな…。
「あ、そう。リュウは?」
「あー、アイツも最近いねぇんだよ」
「…え?」
「……ナギと、一緒じゃなかったのか」
「……」
リュウのことであたしが知ってるのは
たったふたつ。
ひとつ。
小さい頃から
父親に暴力を振るわれていたこと。
そして、
ーーーーーー……大きな夢が、あること。

