あたしの荷物なんて
ほとんどないのに手伝わされているのは
これから居候するんだから
これくらい手伝えよ、ということらしく
もっともらしいから断れなかった。
「でもさー、あの人
なんで編入なんてしてきたわけ?」
あの人っていうのは
間違いなく、リュウ。
「…それを本人に聞こうとしたのに
無理やり連れてきたのは誰?」
「えー、あー…そっか。
それはゴメン。」
あの後、みんなの前で手繋いで帰る?
とか、嫌味な提案をしてきたから
結局従うしかなく。
リュウとは今日
話すことができなかった。
だから、これが終わったら
今日の夜はみんなのところに
いくつもりでいる。

