今日も今日とて 朝の図書館には 隣に和哉がいて。 「おはよー胡乃葉! って…和哉くんも一緒?」 「おはよ、斎藤さん。 たまたまそこで会ったんだ」 なんて、白々しいスマイルを 浮かべている。 「なんかさー、転校生がくるって 噂なんだけど胡乃葉知ってる?」 「転校生??こんな時期に?」 「そうそう、しかもその人のこと 見たって人がいるんだけどーーー」 急にざわめく教室内。 あたしの後ろに何かを見て 固まる美紅。 「…どうし、た、の……」