「ちょっと即答すぎない?」 ちょっと顔をムッとさせて キッチンに戻る。 「いや、ムリでしょ」 「なんで?俺、料理も掃除も 一応できるしーーーー…あ、このアパート? ボロいのが嫌? それならもっといいとこに変えるし」 「ーーーーそうじゃなくて…話聞いてた?」 テキパキと並べられる朝ごはんは 意外にも美味しそう。 「俺の話も聞いてた?」 あたしはまだ布団から 上半身を起こしただけだから 簡単に押し倒されてしまう。 「…なにして…ん……」 上から降る和哉の唇から 逃れられない。