なんで、 そんな悲しそうな顔で笑うの… 「渚…」 手が届かない。 消えていく… 「カズ…カズっ!!」 「…」 白い天井。 少し豪華な照明器具。 天井に手を伸ばす自分。 夢だったんだと、 伸ばした手を顔にあてる。 何かを感じた。 涙……? 「ん…」 横にカズがいて、 テーブルの上に カラのビール缶がひとつ。 「…寝ちゃってたんだ」 まだ2時だった。 再び眠りにつこうとしたとき 「な…ぎさ…?」 うすく、カズの目が開いた。