「…ま、いいけど?
あたしはさぁ、ナギは
もっと素直に幸せになって
いいと思うけどなぁ」
「……」
「…あたしには関係ないけどね、
ん、気にしないで〜」
七海は適当に
フラフラしてる子だけど
あたしのことを
よく考えていてくれている。
あたしより
いくつか年上なはずだけど。
こんなとこにいなければ
美紅みたいな、
優しい光の存在だったと思う。
「ナギ、
リュウたちのとこ戻ろぉ〜?」
「ん」
七海こそ、
幸せになるべきだよ……
「おい、七海」
「なぁに〜?
ナギと話してたからって
怒んないでよぉ」
あたしが用意した
お酒はもうなくなっていた。
「んー…あたし
泊まるとこ探しに行くねぇ〜」
「ん、」
リュウは七海をにらんでいる。
怒りとか、そういうことじゃなくて
何か、言いたそうなかんじ。
でも、
「な〜に、怖い顔してぇ」
そう言って
七海は行ってしまった。
「?」

