「てか…一週間も仮病?
胡乃葉もワルだね?」
「…誰のせいだと…」
「え?俺のせいなの?」
「…」
確かに原因はこいつ。
…でもこいつのせいで
一週間行動しなかったとか
思いたくなかった。
…悔しかった。
「もしかしてさぁ、
俺のこと意識してくれた?」
…むかつく。
そう、むかついた。
だから----
「そんなわけないでしょ」
強がってみたけど
「ん…っ」
急に身を乗り出して
キスをしてくる和哉に
「嘘。ねぇ、
俺と付き合わない?」
「ありえない」
「なんで?」
「あたしはこっちで
幸せになるなんてできないの。
だいたい学校一のイケメンが
隣にいたらあたしいじめられるよね」
「…理由はそれだけ?」
「男女の関係なんて
めんどくさいの、とにかく。」
「俺のこと嫌い、とかじゃないんだ?」
にっと笑った和哉に、
「俺、胡乃葉のことも
渚のことも大事にするよ?
好きにさせるからさ、よろしくね♪」
変な恐怖が生まれた…。
とことん
何考えてるのかわからなくて
調子狂う…

