渚side



なんとなく、
ただひとりになりたかった。



ーガチャ


…酒臭いこの家も
あたしにとっては唯一の
家族のいる場所、家だった。



ーカタン…


一応、自分の部屋はある。

殺風景な、ほぼなにもない部屋。


あたしはベッドに転がりこんだ。



「はぁーーーーー…」