高2になって、 クラス替えをしたときに 同じクラスになった。 及川胡乃葉、という名前を知った。 テストでいつも 1番だったから、名前は 知っていたけど あの子だとは思わなかった。 でも、クラスの中では 明るく、みんなとも馴染んでいて 図書館で見る雰囲気は まるでなかった。 こうして 俺は、胡乃葉に興味をもった。 常に、齋藤美紅が近くにいて 明るくふるまっていたが 授業中や、ふと1人になるとき。 笑顔よりも なにか、目を惹く表情を きまってしていた。