そのあと
柴沢さんからアドバイスを
聞いたのか、堀西さんからの
お礼のメールがあった。
芸能人なのに
こんな簡単にアドレス教えて
いいんだろうか…
「…ま、関係ないけど…」
ロビーを通って階段を
あがっていると数人の先生と
すれ違った。
「おはようございます」
「おー、及川か。早いな」
確か、朝の点呼まで
部屋を出てはいけないきまり
だった気がしたけど。
あたしのことを
信用しているのか、
先生たちは何も言わない。
「朝から疲れた…」
「何してきた?」
ぼそっとつぶやいたら
上から和哉が降りてきていることに
気がつかなくて
案の定、つかまった。
「……」
何も言わずに
通り過ぎたかったのに。
「渚」
「……」
なんなの。
なんでそっちで呼ぶの。
誰か、知り合いに聞かれたら
どうするの?
…むかつく。
「…」
「俺ロビー行くんだけど」
…だから?
そんな心の声を
読んだかのように
「暇なんだろ?こいよ」
「なんで」
いらいらする…
ひとりになりたいのに……

