大好きなのは貴方の×××(仮)





「堀西さん…顔色悪いですよ?」

マスクをしてたから
気づかなかったが
顔色は悪く、

よくよく見たらどこか震えていた。



「渚ちゃんのほうでいいんだけど…
麻美ね、昨日襲われたのよ」


「襲われた…?」


柴沢さんが話し出すと
隣で堀西さんは突然に怯え出した。



詳しくは話したくないらしく、
襲われたことだけ
柴沢さんに伝えたらしい。



「…で?」


「渚ちゃんって慣れてるでしょ?」


「慣れてるって…」


…襲われたことはめったに
てか…全然ないんですけど…?


むしろ喜んでついてくし…


「…写真とか撮られたんですか?」


「…ううん…」


小さく、弱々しい声。

相当心に傷を負ったようだった。



あたしは堀西さんに近寄って
前からぎゅーっと抱きついた。


身長差があって
あたしのほうがすっぽり
はまってるけど…仕方ない。


あたしはだんだん
素に戻っていった。




「落ち着きなって…」

「……っ」

「24…くらいなら
はじめてじゃないでしょ?」

「………」



…嘘。
はじめてなの…?


そりゃ怯えるわけね…




「彼氏とか…」


「言えるわけっ…な…」

公式プロフィールには
いないことになってるみたいだけど
やっぱいるんだ

「言うの」

「や…絶対っ…嫌われるっ」


はぁーっと
息をはいてあたしは堀西さんを
少し離して真っ正面から見た。



「それで嫌う彼氏なら別れれば?」

「…!!!!」

「…なに、だめ?
傷ついてる彼女に
幻滅するような彼氏なの?」


「…そんなこと…ない…
…と思う……」


「たくさん、彼氏が癒してくれる。
…きっと、それが
1番安心するんでしょ?」



堀西さんはただ、
こくんっと頷いた。


それから10分くらいで
堀西さんは完全に落ち着いたようだ。