私の家に着くなり 尚人はさっきのことを忘れたように ただキャーキャーと騒いでいる。 「うわ、すっげえ!この車1000万はするでしょ?」 運転手はなにひとつ嫌な顔せず答えた。 「はい、なにしろ外国から特注で取り入れたものですから。」 「はやくしないと、置いてくよ~」 私がそう叫ぶと 尚人はほいほい後ろからついてくる。 さっきと全然違う、いつもの子犬尚人。