斎藤梨菜、18歳。 私は今、小林尚人という人間に恋している。 けどこの恋は叶わない。 先生の薬指には いかにも安そうなシルバーの指輪がついている。 けどそんな指輪を毎日嬉しそうに眺めている先生がいることも知ってる。 昼休み、お弁当を見てにやにやしてる先生がいることも知ってる。 だけど、私は先生が好きなの。 この気持ちを押さえるなんて気全くない。