長い冬も終わりを迎え、季節は春へかわりかけていた。
優しい陽射しと少しまだ肌寒い風の吹く日だった。

先輩の卒業式も終わり、私とナナコは帰路を歩いていた。


相変わらず私達は4人でいることが多かった。
タクとナナコが、私とユウダイがたまに口喧嘩をしたりはするけどこれといった大きな喧嘩もなかった。
4人でいたりしてバランスがとれていたんだろうか。


歩いていた足を止めて、ナナコがふと話し始めた。