夜空に花火

あたしには、それが運命に思えてならなかった。
あたしは切なすぎるほどユウダイがすきだった。
でも同じくらいマミもユウダイを忘れられなかったんだろう。
マミからユウダイをとったのは紛れもなくあたし。
でも、マミよりあたしを選んでくれたのもまた、ユウダイだ。

けれど神様はマミにユウダイとの命を宿した。
どんなに願ったってあたしにはくれなかったものを。
それが運命なのだと思えてならなかった。
悲しいはずなのに、ユウダイに問い詰めてやりたいはずなのに、運命という言葉で片付けられるようだった。