ハーレムミュージック♪

「嫌です」





「友達からさじゃ嫌なんだ~じゃあ恋人からやってく?」




と、この変態は言って私の顎を持ち上げた




「友達からも恋人からも始めません。失礼で結構ですので出てって下さい。」




「へ〜いんだー
ほかの学校のやつらは俺のこと見るとワイワイ言うと言うのに?そんな俺がお前を彼女にしてやるって言ってるのに?」





確かにこの変態は世で言う「イケメン」
と言う生き物かもしれない。だからと言ってなんだ?





「別の条件ならなんでも呑みますので、からかうのはやめてください」





「はぁ~
お前冗談通じないなぁ~分かったよ
じゃあ、それ、やって」




と変態が指したのは部屋のど真ん中に置いてあるグランドピアノだ。


昔ならなんの躊躇いもなく弾けただろう。しかしピアノ(こいつ)もヴァイオリンと同じく中3の時から一度も触れていない。果たして弾けるだろうか。



でも今はそんなこと言っている場合ではない。早くどうにかこの変態を追い出さないといけない義務がある。





「分かりました。なにがいいですか?」